医 療 ミ ス 「 謝 る な 」 !
弁護士を通じ、医師会が会員の医師に指導
東京新聞(98-05-22)から引用



★関東、中部、関西地区の約500の医師会が講演会の際、顧問弁護士らを通じて会員の医師に対し、医療事故を起こしても患者や家族に治療についての説明や謝罪をしてはいけないなどと指導していたことが21日、医療過誤原告の会(長野市、近藤郁男事務局長)の調査で明らかになった。

「謝らない」のは、医師会が指導しているため?
★同会は、全国的にこうした指導が行われている疑いが強く、厚生省が進めているカルテの開示など医療情報の公開の流れに逆行するとして、夏までに調査結果をまとめ、日本医師会や法務省、日本弁護士連合会に改善を求める方針。
★これに対し、日本医師会広報課は「取材には一切応じられない」としている。
「医療事故」は謝るな、「因果関係」は説明するな
★調査は、裁判で原告側の意見書を書くくなど同会の活動に賛同している医師らの協力を得て行った。
★その結果、医師会の顧問弁護士らが、各医師会開催の講演会で「手術中などに医療事故を起こした場合には、決して患者に謝るな」、「因果関係が分かっていても説明するな」などと指導するケースが最近増えていることが分かった。
★福岡県内の開業医は「4、5年前までは文書の配布だったが、その後は口頭で指導するようになっている」と話している。
顧問弁護士曰く。カルテを開示しなければ、損害賠償請求などはない
★昨年7月、福岡県の宗像医師会が開いた講演会では、同県医師会の顧問弁護士が「カルテを開示すると、患者はかけ離れた受け取り方をする。開示しなければ損害賠償請求などされなくてすむ。
★患者の肩を持つ医師が出てきて困った傾向にある」などと話し、指導に反発する医師を暗に批判した。
医師の中には、このような指導を疑問視するむきもあるが
★会場から指導を疑問視する質問が出たが、この弁護士は「医師会の求めで話している」などと答えたという。
★同県の開業医で、三女を脳の手術が原因で亡くした久能恒子さん(62)は「被害者である患者や家族を悪者視している。こんな指導があるから被害者はどんな治療がなされたかを知ることができない」と指摘している。